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渡辺瓦工業
雨漏りの原因、屋根板金の破損

2023/06/05

そもそも雨漏りの原因は?

雨漏りでお困りではありませんか?

瓦屋根の場合、雨漏りの原因は「瓦が割れている」、「瓦が抜け落ちている」、「瓦がずれている」ことだと考える方もいらっしゃるかと思います。

もちろんそれが原因のこともあるのですが、実際はそれ以外が原因であることが数多くあります。

今回は雨漏りの原因としても多い、屋根板金の破損について書いていきます。

こちらの記事では雨漏りの原因についてご紹介しています→「雨漏りの原因は?主な原因ランキング」

屋根板金の破損

屋根板金とは、屋根の「棟」、「谷」などと呼ばれる部分につけられる金属製のパーツで、家の中に雨水が侵入するのを防ぐ役割があります。この板金部分に穴が空いたり、板金が浮いてしまったりして、これが雨漏りの原因となります。

「谷樋(たにどい)」部分に穴が開きやすい

瓦屋根において特に雨漏りの原因になりやすいのが、「谷」の部分です。「谷」は隣り合う屋根傾斜面の交わる部分で、外壁が入隅(いりすみ)になる部分のことです。

この部分は雨水が集まる部分になりますので瓦の下に板金を入れて水の通り道を作ります。これを「谷板金」または「谷樋」と呼びます。

谷樋はステンレスなどの素材で作られますが、築30年前後の建築では銅版が使われていることが多くあります。

この銅板ですが、長年使っていると瓦の釉薬や酸性雨の影響で穴が開いてしまうと言われています。実際、20~30年くらいで穴が開いてしまったケースはよく見かけます。

谷樋にゴミが詰まっている場合も

この谷樋ですが、雨水だけでなくさまざまな物が集まる場所です。ここにゴミなどが詰まってしまい、うまく水が流れなくなる場合もあります。

その場合、行き場を失った水が思わぬところから屋内に侵入してしまう可能性があります。

穴が開いてもすぐに雨漏りするわけではない

谷樋の下にはルーフィングという水の侵入を防ぐ防水シートがありますので、穴が開いたからと言って必ずしもすぐに雨漏りするわけではありません。

しかし、ルーフィングも経年で劣化しますし、水を直接浴び続ければそれだけ劣化も激しくなります。

室内で雨漏りが確認されるということは、ルーフィングで対処しきれなくなっているということですから、雨漏りがかなり進行している状態とも言えます。

定期的に屋根の点検をし、対処していくことが長持ちの秘訣です。

屋根に上がって点検するのは危険!屋根材の破損も!

雨漏りの原因を突き止めようと、屋根の上に上がって点検されるのはやめた方がいいでしょう。

理由は2つあります。

まず、単純に危険であること。慣れない屋根上の方向は大変危険です。落下して大けがをしてしまう可能性があります。

2つ目は屋根材を破損してしまう恐れがあること。

屋根施工業者が屋根材を破損してしまうことはほぼありません。これは屋根のどの部分が壊れやすいか知っているからです。

屋根の上の歩き方を知らずに上がって瓦やスレートを割ってしまうケースは非常に多く見られます。

雨漏りの原因を調べるために屋根に上がったのに、屋根材を壊して更なる雨漏りの原因を作ってしまう羽目になってしまいます。

DIYで補修して逆効果になることも

ご自身で補修をして結果的に逆効果になる事例もあります。

瓦の隙間を全てシーリング材で塞いでしまっている方をお見掛けすることがあります。

これは一見雨の侵入を防いでいるように見えますが、逆効果です。

瓦には一枚一枚に隙間が空いていますが、これには、内部に入った水を外に出す役割があります。

ここを全て塞いでしまうと、中の水が逃げ場を失い、結果として別の場所の雨漏りの原因になったり、木部の腐食に繋がってしまったりするのです。

プロに任せましょう

最終的に言いたいのは屋根のことは屋根のプロに任せた方が良いということです。

屋根に上がるのは危険ですし、上がったところで原因が見つかるとは限りません。プロでも原因がわからないことはあるのです。原因が分からずうろうろしているうちに屋根瓦を踏み割ってしまう・・・なんてことになるくらいなら初めから屋根のプロに任せた方が良いでしょう。

点検だけなら無料で請け負っている業者もいます。信用できる業者がいないのであれば何社かに見てもらうと良いでしょう。

もちろん渡辺瓦工業へのご依頼もお待ちしております!