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お知らせ 施工実績 雨漏り

雨漏れ 銅谷板金の経年劣化

DIYで何とかしてきたが、限界を感じた

「今まで自分で何とか瓦の修理をしてきたが、雨漏れがなかなか治らない。プロに頼んだ方がよさそうだ。」という連絡を受け、現地調査を実施しました。

銅谷板金に穴

雨漏りの原因は谷板金の経年劣化によるものでした。谷板金は「谷樋」とも呼ばれる雨水の通り道で、劣化によって穴が開いてしまうケースがよく見られます。

こちらの記事で詳しくご紹介しています→「雨漏りの原因、屋根板金の破損」

ステンレス谷に交換

谷板金をステンレス製のものに交換しました。

工期:1日
工事金額:約7万円

※見積もりは屋根の形状などにより変化します。また、瓦の値段も変動する可能性があります。あくまでも目安としてお考え下さい。

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お知らせ 施工実績 漆喰(しっくい)

築32年 個人宅 面戸漆喰工事

漆喰がはがれているのに気づき、工事依頼

屋根の面と面が山折りに接する部分を「棟(むね)」と言います。「大棟(おおむね)」、「隅棟(すみむね)」、「下り棟(くだりむね)」などの種類があります。

この「棟」は、屋根材を固定し、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を持っています。

屋根の漆喰は、この棟と瓦の間の隙間(面戸:めんど)を埋めて固定し、棟瓦の下にある葺き土を雨風から守る役割を果たします。

今回のご依頼は、この漆喰がはがれているので、修復したいとのご依頼でした。

漆喰の耐用年数は20年ほど

瓦の耐用年数は50年以上と言われますが、漆喰に関しては20年程度で劣化症状が現れてきます。

定期的なメンテナンスが必要ですが、見落とされがちな部分になります。

ゆくゆくは雨漏れの原因に

この漆喰の剥がれですが、放置しておくとやがて雨漏れの原因になりかねません。

棟は、屋根の接合面を覆っていますので、この部分に不具合があると水の侵入を許してしまうということは想像に難くないでしょう。

異変に気が付いたら雨漏りしてしまう前に対処しましょう。

漆喰を全て剥がして塗り直し

今回の施工内容は、すべての漆喰を剥がして、塗りなおしました。

工期は4日間。施工箇所は全62メートルで金額は25万円です。

※金額は状況により変わりますので参考程度にお考え下さい

施工後の写真はコチラです↓

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お知らせ 施工実績 雨漏り

個人宅 隅棟からの雨漏れ

雨漏れのご相談を頂きました。

調査の結果、雨漏りの原因は隅棟(すみむね)と呼ばれる部分の瓦のずれによるものでした。

隅棟(すみむね)とは

屋根の面と面が山折りにぶつかる接合面に瓦が積んであるのを見たことがあるでしょうか?

この部分を棟(むね)と言い、屋根の一番高いところにある勾配の無い棟を大棟(おおむね)、屋根が90度の角度で接している部分の棟を隅棟(すみむね)と言います。

施工の流れ

該当部分の隅棟と瓦を外す

ルーフィングと桟木を交換

瓦の葺き直し

隅棟の積み直し

施工日数・費用

施工日数:2日

金額:8万円

※見積もりは単純な坪数ではなく、屋根の形状などにより変化します。また、瓦の値段も変動する可能性があります。あくまでも目安としてお考え下さい。

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お知らせ 業者選び 瓦のこと 雨漏り

雨漏りの原因、屋根板金の破損

そもそも雨漏りの原因は?

雨漏りでお困りではありませんか?

瓦屋根の場合、雨漏りの原因は「瓦が割れている」、「瓦が抜け落ちている」、「瓦がずれている」ことだと考える方もいらっしゃるかと思います。

もちろんそれが原因のこともあるのですが、実際はそれ以外が原因であることが数多くあります。

今回は雨漏りの原因としても多い、屋根板金の破損について書いていきます。

こちらの記事では雨漏りの原因についてご紹介しています→「雨漏りの原因は?主な原因ランキング」

屋根板金の破損

屋根板金とは、屋根の「棟」、「谷」などと呼ばれる部分につけられる金属製のパーツで、家の中に雨水が侵入するのを防ぐ役割があります。この板金部分に穴が空いたり、板金が浮いてしまったりして、これが雨漏りの原因となります。

「谷樋(たにどい)」部分に穴が開きやすい

瓦屋根において特に雨漏りの原因になりやすいのが、「谷」の部分です。「谷」は隣り合う屋根傾斜面の交わる部分で、外壁が入隅(いりすみ)になる部分のことです。

この部分は雨水が集まる部分になりますので瓦の下に板金を入れて水の通り道を作ります。これを「谷板金」または「谷樋」と呼びます。

谷樋はステンレスなどの素材で作られますが、築30年前後の建築では銅版が使われていることが多くあります。

この銅板ですが、長年使っていると瓦の釉薬や酸性雨の影響で穴が開いてしまうと言われています。実際、20~30年くらいで穴が開いてしまったケースはよく見かけます。

谷樋にゴミが詰まっている場合も

この谷樋ですが、雨水だけでなくさまざまな物が集まる場所です。ここにゴミなどが詰まってしまい、うまく水が流れなくなる場合もあります。

その場合、行き場を失った水が思わぬところから屋内に侵入してしまう可能性があります。

穴が開いてもすぐに雨漏りするわけではない

谷樋の下にはルーフィングという水の侵入を防ぐ防水シートがありますので、穴が開いたからと言って必ずしもすぐに雨漏りするわけではありません。

しかし、ルーフィングも経年で劣化しますし、水を直接浴び続ければそれだけ劣化も激しくなります。

室内で雨漏りが確認されるということは、ルーフィングで対処しきれなくなっているということですから、雨漏りがかなり進行している状態とも言えます。

定期的に屋根の点検をし、対処していくことが長持ちの秘訣です。

屋根に上がって点検するのは危険!屋根材の破損も!

雨漏りの原因を突き止めようと、屋根の上に上がって点検されるのはやめた方がいいでしょう。

理由は2つあります。

まず、単純に危険であること。慣れない屋根上の方向は大変危険です。落下して大けがをしてしまう可能性があります。

2つ目は屋根材を破損してしまう恐れがあること。

屋根施工業者が屋根材を破損してしまうことはほぼありません。これは屋根のどの部分が壊れやすいか知っているからです。

屋根の上の歩き方を知らずに上がって瓦やスレートを割ってしまうケースは非常に多く見られます。

雨漏りの原因を調べるために屋根に上がったのに、屋根材を壊して更なる雨漏りの原因を作ってしまう羽目になってしまいます。

DIYで補修して逆効果になることも

ご自身で補修をして結果的に逆効果になる事例もあります。

瓦の隙間を全てシーリング材で塞いでしまっている方をお見掛けすることがあります。

これは一見雨の侵入を防いでいるように見えますが、逆効果です。

瓦には一枚一枚に隙間が空いていますが、これには、内部に入った水を外に出す役割があります。

ここを全て塞いでしまうと、中の水が逃げ場を失い、結果として別の場所の雨漏りの原因になったり、木部の腐食に繋がってしまったりするのです。

プロに任せましょう

最終的に言いたいのは屋根のことは屋根のプロに任せた方が良いということです。

屋根に上がるのは危険ですし、上がったところで原因が見つかるとは限りません。プロでも原因がわからないことはあるのです。原因が分からずうろうろしているうちに屋根瓦を踏み割ってしまう・・・なんてことになるくらいなら初めから屋根のプロに任せた方が良いでしょう。

点検だけなら無料で請け負っている業者もいます。信用できる業者がいないのであれば何社かに見てもらうと良いでしょう。

もちろん渡辺瓦工業へのご依頼もお待ちしております!

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お知らせ 業者選び 瓦のこと 雨漏り

雨漏りの原因は?主な原因ランキング

大雨や台風の際に雨漏りが発生してお困りの方、いつの間にか天井にシミができていて原因を知りたい方、いらっしゃると思います。

雨漏りの原因は多岐にわたり、プロでも判断が難しいことが多々あります。

知識として知っておくと業者に依頼するときなどに役立つと思いますので、ぜひ学んでいってください!

ランキングはあくまで渡辺瓦工業独自のものです。地域差などもありますので、参考程度にお考え下さい。

雨漏りの原因第1位 屋根板金

屋根板金とは、屋根のてっぺんや縁に取り付けられる、金属製のパーツで、屋内への雨水の侵入を防ぐ目的で取り付けられます。

特に、「谷板金」と呼ばれる部分は、雨漏りの原因になることが多いです。この部分は「谷樋(たにどい)」とも呼ばれ、雨水の通り道になりますので、どうしても劣化してしまうのです。

最近はステンレス製の板金が使われることが多いですが、昔は銅製の板金でした。この銅板が瓦の釉薬や酸性雨により劣化し、穴が開き、雨漏りに繋がります。

谷樋のメンテナンスでは、穴をふさいで補修するのではなく、板金の交換をおすすめします。

雨漏りの原因第2位 屋根材の破損

瓦・スレートなどの屋根材は、強風や振動により破損・欠け・落下する可能性があります。

また、ヒビや割れの原因として、人による踏み割れというものがあります。

屋根業者が屋根に上がる際に瓦やスレートを割ってしまうことはめったにありません。プロは割れそうな箇所を良く知っているからです。

屋根に慣れていない他業者の方が割ってしまうケースが多いです。

割れが発生すると、雨は瓦の下のルーフィングまで達しますので、雨漏りのリスクは高まります。

屋根の点検はプロに任せましょう。

雨漏りの原因第3位 施工不良

屋根工事業者の手抜きや施工不良による雨漏りもあります。

特に、屋根と外壁下地の取り合い部(つなぎ目)で発生する場合が多いです。

屋根と外壁は異なる業者が手掛けるため、コミュニケーション不足や現場監督の管理不足により適切な雨仕舞(雨水を防ぐ措置)が行われていないことがあります。

また、雨漏りを防ごうと、おうちの方や屋根のことを良く知らない業者が瓦の隙間をシーリング材でびっしりと埋めてしまうことがありますが、これは逆効果です。

内側に入った水の逃げ道がなくなりますので、別の箇所の雨漏りを引き起こすだけでなく、屋内の木部を腐食させてしまう可能性があります。

雨漏りの原因第4位 外壁

サッシまわりのシーリング材の劣化、サイディングの隙間、またはベランダやバルコニーの防水層の劣化などにもよって雨漏りが引き起こされる場合があります。

雨漏りの原因第5位 天窓

特にガラスと屋根の隙間を埋めるゴムパッキンやシーリング材の劣化が多いです。これらの部分は10年程度で劣化してきますので、定期的にチェックしておいた方がいいでしょう。

業者選びは慎重に!

他にも雨漏りの原因はたくさんありますが、原因を特定するのはプロでも難しい場合があります。

目視の調査は無料で行っている業者が多いですが、適当な調査で見積を出し、間違った施工をする業者もあります。

また、雨漏り調査無料とホームページには書いてあるものの、実査の調査の際に「散水調査は有料です」というような業者もいるみたいですのでご注意ください。

信頼できる業者がおらず不安な場合は、一つの業者だけでなく何社かに見てもらうことをお勧めします。